【インタヴュー】日本を知ることから始まったものづくり。 俳優・渡部豪太の新プロジェクト「Gotas」
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プラスチックフリーへの関心をきっかけに、自身の暮らしを見つめ直し、日本の伝統や文化へと目を向けるようになったという俳優の渡部豪太さん。全国を巡る中で出会った人や風土、そして名もなき知恵。そのひとつひとつをすくい上げるようにして生まれたのが、ライフスタイルブランド「Gotas」だ。ものづくりを通して見えてきた、日本の魅力とは何か。その背景にある体験や想いを聞いた。
執筆者: MonoMaster編集部
日本の伝統的な技術や知恵が織り込まれたものをかたちに
——まずは「Gotas」を立ち上げたきっかけから教えてください。
きっかけの一つになったのは、数年前にプラスチックフリーについての本に出会ったことでした。そこで、自分の生活の中でどれだけ石油由来のものを使っているのかを知り、「使い捨てる」よりも「長く使う」ことのほうが心地いいなと気づいたんです。もともと、気に入ったものを長く使うのは好きで、中学生の頃に買ったジャケットをいまだに着ていたりして(笑)。自分が選んだものとは一生付き合っていきたい。そんな想いもあり、ブランドとして何かやるなら、日本の伝統的な技術や知恵が織り込まれたものをかたちにできたらいいなと思いました。
——日本にフォーカスした理由はどんなところにありますか?
日本って、「いい国だよね」とはみんな思っているけど、それを具体的に説明するのって難しくないですか。僕自身もそうで、19歳の頃カナダに留学した時に、日本のことを全然知らないなって実感したんです。現地で友達になった他国の人たちは、自分の国の自然や文化についてすごく詳しく話してくれるのに、僕は富士山の標高すら答えられなかった。帰国後、日本の素晴らしさに改めて気づき、こんなにたくさんの魅力があるのに、それを知らないままでいるのはもったいないなと思ったんです。
——日本のどのような魅力に気づいたのでしょうか?
『ふるカフェ系 ハルさんの休日』という番組で、約10年かけて全国各地の古民家カフェを100軒以上回らせていただいたときに、いろんな方に出会い、自分が知らなかった日本の魅力を知るきっかけになりました。中でも印象に残っているのが、徳島で出会った食堂のおかみさん。僕は毎年梅干しを作っているんですけど、漬けるときって塩のパーセンテージとか細かく気にするじゃないですか。でもその方に「作り方に正解はないんだよ」と言われたんです。おいしい梅干しを作りたいという気持ちさえあれば、どんなやり方でもいいよっていう。その言葉がすごく面白くて、ものづくりってそういうことなんだなと感じましたし、そういう考え方や人の温度みたいなものも、日本の魅力のひとつだなと思いました。
——プロジェクト名の「Gotas」にはどんな意味が込められていますか?
もともと白湯や湧き水、温泉、銭湯など水に関わるものが好きなんですけど、留学していたときに、メキシコの友人から「GOTAって“雫”っていう意味なんだよ」と教えてもらったことがあって。それがすごくきれいな言葉だなと思ったんです。水とのつながりも感じていて。複数形なのはこれから色々な出会いを期待して、“雫”が集まっていくようなイメージで「Gotas」にしました。
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