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【歴代ドクターイエローを一挙公開】昭和・平成・令和、新幹線の安全運行を守り続けてきた4世代の系譜とは

【歴代ドクターイエローを一挙公開】昭和・平成・令和、新幹線の安全運行を守り続けてきた4世代の系譜とは

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1964年の東海道新幹線開業以来、新幹線の安全な運行を支えてきたドクターイエロー。昭和・平成・令和と3つの時代を走り続けてきた4世代にわたる進化の歴史を紹介します。

執筆者: MonoMaster編集部

「架線摩耗測定にレーザー光線を導入」

1979年~/3代目ドクターイエロー「T3」
T3編成はT2と同じ0系ながら車内の検査設備が新しくなった。外見の大きな違いは鼻の白いほうがT2、黄色いほうがT3編成。

1979年には922形・921形20番台T3編成が新造され、ドクターイエローは2編成体制に。これにより片方の編成が全般検査で工場に入場している間も、もう片方の編成による検測が可能となったのだ。

1987年4月にJR東海・JR西日本が発足。ドクターイエローはT2編成をJR東海、T3編成をJR西日本が所有することになった。検測は国鉄時代と同様に、大井車両基地を拠点として東京〜博多間を往復するスケジュールとしている。

「最高速度270㎞/hでの検測が可能になった!」

2001年~/4代目ドクターイエロー「T4/ T5」
700系をベースに最新の検査設備を装備した現役のドクターイエロー。最高速度270㎞/hで東海道・山陽新幹線の検測を行う。

1992年に300系「のぞみ」が最高速度270㎞/h運転を開始。1999年には後継車の700系が登場。JR東海はT2編成に代わる新しいドクターイエローとして、700系をベースとした923形T4編成を2000年に導入。4号車の軌道試験車は従来の3台車から2台車とするなど軽量化され、最高速度270㎞/hで検測を行うことができるようになった。

2005年にはJR西日本も923形3000番台T5編成を導入。この結果、922形・921形20番台T3編成は同年9月で引退。T3編成のうち、7号車は愛知県のリニア・鉄道館で展示されていて、車内を見学することも可能だ。

現在はT4・T5編成の体制で、概ね10日に一度、東京〜博多間を往復して、東海道・山陽新幹線が安全に走れるよう、線路設備の検測を行っている。

文/松沼 猛 編集/岡藤充泰(ライトアウェイ) 写真協力/東海旅客鉄道株式会社

※『MonoMaster』2023年7月号より。情報は雑誌掲載時のものになります

この記事を書いた人

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