
「SLから勢いよく出るのは煙?蒸気?」シンプルな構造をイメージしがちだがその仕組みはかなり複雑!“蒸気機関車のいろは”をイチから解説
- 公開:
- 更新:
石炭をくべることでスピードアップ! そんなシンプルな構造をイメージしがちな蒸気機関車。ところが蒸気機関車が動く仕組みは、かなり複雑。そこでなるべく簡単に、その仕組みを解説する。
執筆者: MonoMaster編集部
蒸気機関車の仕組みをイチから解説
教えてくれたのは!
東武鉄道 車両部車両企画課 課長補佐/百目鬼 康典さん
車両一筋40年以上のキャリアを持つ。東武鉄道のSL復活運転には当初から担当。乗り鉄・撮り鉄・模型鉄など突出した鉄オタクではなく、広く薄く興味を持ち、吞み鉄に憧れている。一番印象深い鉄道エピソードは東武鉄道にSLが復活し、それに携われたこと。
SLいろはの「い」勢いよく排出されるのは煙?それとも蒸気?
蒸気機関車が動く仕組みを簡単に解説すると次のようになります。まず石炭を燃やすことによって高温の燃焼ガスが発生します。この燃焼ガスが煙管を通るときにボイラーの水を温めて蒸気を作ります。
さらに過熱管を通るあいだに燃焼ガスで蒸気を過熱し、高温高圧になった過熱蒸気をシリンダーに送り込みます。シリンダー内で過熱蒸気がピストンを前後動させ、その力をロッドが介し、動輪を動かします。煙突から勢いよく出ているのは、石炭を燃やした煙とシリンダーで使い終わった蒸気です。
MonoMaxの大人版として2018年9月に創刊した『MonoMaster(モノマスター)』。「“遊び心あるモノ・コト”が見つかる」をテーマに、こちらのWEBでは、時計やカバン、ファッション、車から、旅、グルメまで幅広いジャンルの情報をお届け。付録の紹介もしています!
CHECK MORE