「本物のたばこ感を追求」JT マスターブレンダーが語る“メビウス”新ブレンドのヒミツ【プルーム・エックス】
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3月20日にリニューアルした、加熱式たばこ「プルーム・エックス」用の「メビウス」シリーズ。ラインナップする8銘柄のうち、レギュラーとメンソールの4つは、“本物のたばこ感”を追求して、ブレンドをイチから改良したそうです。その発表イベントにお邪魔して、開発を手がけたJT マスターブレンダー西野 創さんに、新生「メビウス」についてお話しを聞いてきました。
執筆者: MonoMaster編集部
JT マスターブレンダーに聞く、新たなブレンド
3月28日に開催された、「プルーム・エックス」用「メビウス」シリーズのリニューアル発表イベントでは、JT ブランドマネージャーの河内里恵さんが登壇し、新たな「メビウス」シリーズを解説したり、JT マスターブレンダーの西野 創さんとエースホテル京都 バーテンダーの齋藤隆一さんによる、ブレンドをテーマにした、たばことカクテルのトークが繰り広げられたりと内容が充実。イベント終了後、JT マスターブレンダーの西野 創さんにお時間をいただき、ブレンドについてお話を伺いました。
JT マスターブレンダーの西野 創さん
―“ACTIVBLEND®️ for Japan”は、日本人の嗜好に合わせた繊細さと複雑さを併せ持ったブレンド。日本人の好みを、もう少し具体的に教えていただけますか?
西野:いろいろな要素が絡み合っているので、ひと言で説明するのは難しいんです。ただ、日本人の好みをひとつ挙げるとすれば、刺激の少なさがあります。
―スムース、ということでしょうか?
西野:はい。強い刺激を好まない方が多いんです。刺激が弱くても、たばこの味と香りが立っている。そんなたばこが求められています。
―その2つの要素は、相反する気がします。
西野:そうなんです。刺激にはさまざまな種類がありますし、刺激の捉え方は個々で異なります。
―その調整をしたのが“ACTIVBLEND®️ for Japan”。
西野:できる限り刺激を少なくし、喫味の満足感を残しました。満足感は、いくつもの項目で構成された複合軸になっているので、その基準を見定めるのも難しかったです。
―微調整が難しそう。トークセッションで、1000回以上ブレンドの試喫をされていたとおっしゃっていたのが納得です。
西野:それでも足りないと思っていますが、自信を持って紹介できる仕上がりとなりました。
―たばこ葉は、香り高いラミナを使っているそうですが、どういったものですか?
西野:たばこ葉の葉脈を取り除いた葉肉の部分がラミナと呼ばれます。それを切り刻み、紙で巻いたのが紙巻きたばこ。「プルーム・エックス」の加熱技術「HEAT FLOW®️」に最適なラミナを厳選して使っています。
―「メビウス」では、統一したラミナを使用しているんですか?
西野:いえ、銘柄ごとに変えています。数種類のラミナと、それ以外の原料をブレンドしてバランスを整えています。
―紙巻きと加熱式でブレンドは異なるんですか?
西野:そうですね。たばこ葉を燃やすのか加熱するのか、燃焼の仕組みが違うので、同じ原料を使っても味が異なります。加熱式に最適な原料があるので、それを選定することからスタートするんです。
―素材を探すのも大変そうですね。
西野:片っ端から味見して、加熱だからこそ出る香りと味を見つけるんですよ。紙巻きでは使わなかったたばこ葉も、加熱式では実力を発揮することもあります。それがおもしろいところであり、難しいところ。
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