神田・眞踏(まふみ)珈琲店 - 専門家に聞く! アイスコーヒーがおいしいお店
特集
水出しの境地。
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ハードルが高そうなコーヒー専門店ではなく、いまどきの小洒落たカフェでもない。コーヒーの専門家が認めた、おいしいアイスコーヒーを提供する喫茶店をご紹介。本記事ではバーにいるような贅沢な雰囲気の喫茶店、「眞踏珈琲店(神田)」に取材させていただいた。
執筆者: MonoMaster編集部
夏の必需品、アイスコーヒー。ひとことにアイスコーヒーといっても、提供するお店によって淹れ方やアレンジまで千差万別だ。
今回は神田エリアに店を構える、眞踏珈琲店をご紹介。研究畑出身の店主が集めた様々な本と、こだわり抜かれた水出しコーヒーに酔いしれる。
教えてくれた人
カフェ・喫茶店専門のライター
川口葉子さん
雑誌やWeb上でカフェやコーヒー特集記事の監修、執筆を多数手がける。主な著書に『喫茶人かく語りき』(実業之日本社)、『金沢古民家カフェ日和』(世界文化社)、『京都カフェ散歩~喫茶都市をめぐる』(祥伝社)ほか。
「珈琲と、本と、そして無駄話を愉しむ喫茶店」
世界最大の古書店街と呼ばれるほか、喫茶店の数も都内屈指の神田エリア。その激戦区に、眞踏珈琲店はひっそりと佇んでいる。大学で研究活動をしていた店主が、30歳のときにはじめた店だという。
店内に入ると、社会学の研究に携わっていた店主の趣味とも言える本が隙間なく壁に並び、その数に圧倒される。「珈琲と、本と、そして無駄話を愉しむ喫茶店」と銘打つ。
ノンフィクション、現代小説、歴史小説、海外文学、アートなど所蔵は多岐にわたる。本棚設計もマスター店主自身でおこなったそう。ちなみに本棚のどれかが可動式となっていて、裏にはお手洗いが隠されている。
15時間かけて抽出する「珈琲 水瑠璃」
15時間かけて1滴ずつ抽出する水出しアイスコーヒー、「珈琲 水瑠璃」が到着。ウイスキーのようなとろみと深みが味わえる。なお本の数とは裏腹に、コーヒーに使用する豆は選び抜かれた「サントスナンバー2 スクリーン19」1種のみ。税込900円。
焙煎度合いも中深煎り一種類のみ。しかし豆の分量、挽き方、淹れ方を変えることでバラエティに富んだ一杯になるという。ケーキのように見えるが、実はどっしりとした卵の濃厚な手作りプリンは税込750円。
古書店界隈にカレーはつきもの。濃厚で甘いクリームがたっぷり入った水出しコーヒー「ブラン・エ・ノワール」とカレーライスのセットは税込1,800円。
すべてのことにこだわり抜いている眞踏珈琲店。気難しく話しかけにくい店主を想像してしまうが実際は真逆。「うちはコーヒー専門店ではなく紅茶も出す喫茶店なので、めっちゃフランクです」と微笑んでいた。
この記事は、発売中の「MonoMaster7月号」本誌掲載の内容を抜粋、再編集したものです。
MonoMaster7月号は2025年5月23日(金)発売。好評発売中。
詳細は、以下表紙画像より!
取材協力:
眞踏珈琲店
住所:東京都千代田区神田小川町3-1-7
営業時間:月〜土12:00〜23:00、
日祝12:00〜21:00/無休
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