「銀座 和蘭豆(らんず) 銀座店」 - 専門家に聞く!アイスコーヒーが美味しいお店
特集
昭和の空気。
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ハードルが高そうなコーヒー専門店ではなく、いまどきの小洒落たカフェでもない。コーヒーの専門家が認めた、おいしいアイスコーヒーを提供する喫茶店をご紹介。本記事では「空気そのものが昭和」の喫茶店、銀座 和蘭豆(らんず) 銀座店の魅力に迫ります。
執筆者: MonoMaster編集部
夏の必需品、アイスコーヒー。ひとことにアイスコーヒーといっても、提供するお店によって淹れ方やアレンジまで千差万別だ。
今回は銀座 和蘭豆(らんず) 銀座店をご紹介。こちらで提供されるコーヒーはその日の湿度や温度を考慮し、自家焙煎した豆を独自配合のブレンドで抽出するという。
教えてくれた人
カフェ・喫茶店専門のライター
川口葉子さん
雑誌やWeb上でカフェやコーヒー特集記事の監修、執筆を多数手がける。主な著書に『喫茶人かく語りき』(実業之日本社)、『金沢古民家カフェ日和』(世界文化社)、『京都カフェ散歩~喫茶都市をめぐる』(祥伝社)ほか。
「銀座 和蘭豆(らんず) 銀座店」 空気そのものが昭和の喫茶店
1972年創業のこの喫茶店。その時代にタイムスリップしたかのような、昭和の雰囲気がいまも健在の店内。低めのテーブルやランプ照明などインテリアだけが昭和の空気感を漂わせているのではない。空気そのものが昭和の喫茶店なのだ。
というのも令和7年のいま、店内では全席において喫煙可能。分煙という処置も施されていないので、コーヒーの香りとタバコの煙が混ざり合い、近年覚えのない芳香が鼻腔をくすぐる。
50年間変わらない「和蘭豆アイスコーヒー」
テーブルに届いた「和蘭豆アイスコーヒー」は昭和的どころか、革新的!冷気が飛ばないように封印するかのごとくホイップされた動物性生クリームが厚い層をなす。油分の多い生クリームとアイスコーヒーは絶妙な濃度でグラデーションを作り出し、飲むと一口ごとに違う味わいが。税込900円。
オープンとともに常連客が流れ込み、いつもの一杯を注文するとタバコを咥え、新聞を広げる。昭和の喫茶店の日常がいまでも繰り広げられているのだ。店内仕込みの手作りピザトーストは税込750円。
もちろん美味しいスイーツも。自家製ラムレーズンアイスとパリパリ食感のパイ生地の入った、
大人のコーヒーパフェのドリンクセット(税込1,500円)。
いまやなかなか見ることのない”和蘭豆“という表記。古くオランダ(和蘭)からコーヒー豆が伝来したころ、当てられた日本語だという。
嫌煙家であっても煙たがらずここへ来て、古くて新しい発見を楽しんでみてはいかがだろうか。
この記事は、「MonoMaster7月号」本誌掲載の内容を抜粋、再編集したものです。
MonoMaster7月号は2025年5月23日(金)発売。
(*一部地域では発売日が異なります)
詳細は、以下表紙画像より!
取材協力:
銀座 和蘭豆 銀座店
住所:東京都中央区銀座7-3-13 ニューギンザビル1階
営業時間:月〜金10:00〜22:00、
土日祝11:00〜20:00/ 不定休
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